No hope, No life

奥寺大輔のブログ。日常をひっそりと綴ります。

ルアヴールの靴磨き

 

監督はアキカウリマスキ。

キャストはアンドレウィルム、カティオーティネンなど。

 

アキカウリマスキの作品は「過去のない男」と「マッチ工場の少女」を鑑賞した。

 

今回のルアヴールの靴磨き。

相変わらずアキ監督独特の間合い、俳優たちの演技、アップの多用、構図の美しさといった特徴があげられる。

 

アキ監督の映画はごく一般的な庶民が主人公として登場する。その暮らしぶりを見るとごく一般的な庶民よりも貧しいのかもしれない。

ストーリー展開には少し楽観的すぎるところはあるものの事実を淡々と描くアキ監督の手法や俳優たちの繊細な演技は好きだ。特に黒人の少年とベトナム人の青年は印象的であった。「過去のない男」にも犬が登場したが今回も犬が登場しカンヌ映画祭ではパルムドッグ賞を受賞したという。日本映画では犬をお涙頂戴の道具として使う映画もあるがアキ監督は一人の立派な俳優としてリアリティのある演技をさせているように感じられる。大変よかった。

 

もっとアキ監督の作品を観てみたいと思う。